今なお続く、実相究明の意義 広島、長崎が被爆80年で共同企画展示
広島、長崎への原爆投下から80年間の医学研究や被爆者調査の歩みを紹介する企画展が14日、広島大医学資料館(広島市南区)で始まった。被爆直後から救護や調査に立ち上がった医師たちの記録や調査に使った資料、後年の研究報告書などを展示し、今も終わらない原爆調査の意義を伝えている。
広島大原爆放射線医科学研究所(原医研)と長崎大原爆後障害医療研究所が被爆80年を機に共同で企画した。「グビロが丘の祈り、フェニックスの誓い」いうタイトルで、長崎医大(現・長崎大医学部)の慰霊碑がある丘と、広島大の学章に描かれたフェニックスの葉にちなみ、平和への決意を込めた。
展示資料は約40点。二つの被爆地での医療活動や調査、医学研究を時系列でたどり、敗戦前や占領期、その後の技術革新など時代背景を踏まえて解説。データベースを使った解析や記録・資料の保存など現在と将来につながる課題を紹介する。
初期の貴重な資料はレプリカで紹介している。1945年9月、広島で活動した京都大調査班が牛田地区で実施した被爆者への健康調査で使った調査票は、紙の色あせやしわなどの質感を再現。爆心地からの距離や負傷状況、調査時の健康状態などを詳細に尋ね、服装を聞いていることから放射線の影響を意識した聞き取りだったと分かる。
長崎医大が使った調査票や、自ら被爆しながら活動の中心となった調来助(しらべらいすけ)教授(故人)の「原爆被災復興日誌」も展示している。
企画を担当した広島大原医研付属被ばく資料調査解析部の久保田明子・特命准教授は「80年間、被爆者の隣にいた医師や医学者の営みと、今も続く実相究明の一端を知ってほしい」と話している。
12月25日まで、土日祝日休館。【宇城昇】
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