「おもちゃ銃、持ってない?銃刀法の対象です」 京都府警が注意喚起

2025/10/18 16:30 

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 おもちゃでありながら、本物の拳銃と同じ構造を持つ商品が流通しているとして、京都府警が府民に対象商品の回収と注意を呼びかけている。回収の期限は今年12月末まで。

 回収の対象となっているのは、「リアルギミックミニリボルバー」という中国製の玩具。全長12・5センチ、重さ55グラムのプラスチック製で、約2センチのプラスチック製の弾8発とセットになっている。

 見た目はおもちゃだが、銃身と弾をこめる部分が貫通している▽実弾がこめられる▽弾を発射できる機能がある――といった本物の拳銃と同じ構造になっている。現在までにこの玩具による府内での被害はないという。

 昨年12月に中国から輸入され、全国では約1万6000丁が流通したとみられる。府内では今年1~6月ごろまで約150丁が出回っており、ゲームセンターの景品のほか、京都市内ではおもちゃとして500円で販売されていたという。

 府警捜査5課によると、府内で流通した約150丁のうち、9日までに63丁を回収したとしている。所持していた場合でも、今年末までに最寄りの警察署などに届け出をすれば取り締まりの対象にはならない。しかし、期限を越えると銃刀法違反の対象として取り締まりの可能性があるという。

 府警は「拳銃と同じ機能を持っており、見つけたり、持っていたりする場合は、すぐに署や交番までお伝えくださいますようお願いします」としている。【資野亮太】

毎日新聞

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