福岡県が２０日、同県田川市の私立認可保育所「松原保育園」で保育士１０人が園児に虐待行為をしたとして、園を設置する社会福祉法人「松原福祉会」に児童福祉法に基づく改善勧告を出しました。園長が室内カメラの映像で異常に気付いて市に通報し、県が特別指導監査を行いました。１分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「保育士１０人が虐待行為」を解説します。

Ｑ　保育園でどんなことが起きたの？

Ａ　２０～６０代の常勤保育士１０人が園児を殴ったり、強引に食べ物を口に押し込んだりするなどの虐待行為をしていたことが分かりました。

Ｑ　いつからいつまでの間に起きたの？

Ａ　７月１８日から８月６日までの間に、０～５歳児クラスの複数の園児に対して虐待が行われていました。身体的虐待だけでなく、「頭悪いんか」と発言したり、威圧的な叱責を繰り返したりする心理的虐待も認定されました。

Ｑ　この保育園には何人くらいの園児が通っているの？

Ａ　０～６歳の園児８８人が通っています。

Ｑ　保育士や保育園はどうなったの？

Ａ　保育士１０人のうち２０代の２人がすでに懲戒解雇されているほか、県は園に改善勧告を出しました。

Ｑ　園長は虐待を知っていたの？

Ａ　園長は「（通報するまで）虐待行為を把握していなかった」と県などの聞き取りに説明し、県警にも相談しているということです。