流行語大賞の候補決定 「ミャクミャク」「古古古米」などノミネート

2025/11/05 18:46 

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 「現代用語の基礎知識選 2025T&D保険グループ新語・流行語大賞」の候補30語が5日、発表された。大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」、米大統領に返り咲いたトランプ氏による「トランプ関税」、米価格高騰で政府が放出した備蓄米の呼び名の一つ「古古古米」などがノミネートされた。大賞は12月1日に決定する。

 独特のデザインの「ミャクミャク」は当初、「気持ち悪い」との声も多かったが、4月の万博開幕後はぬいぐるみなどのグッズの人気に火が付いた。経済分野では、トランプ関税や古古古米の他に「物価高」も候補入り。値上げに苦しむ消費者の意識が反映される結果となった。

 高市早苗首相が憲政史上初の女性首相となったことで「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」もノミネートされた。高市首相は自民党総裁に選出された際、「私自身もワーク・ライフ・バランスという言葉を捨てます。働いて働いて働いて働いて働いてまいります」とあいさつした。ただ、国として働き方改革を進めてきた流れに逆行する発言で、過労死した人の遺族らからは批判も起きている。

 学歴詐称疑惑で失職した静岡県伊東市の前市長、田久保真紀氏の発言から「卒業証書19・2秒」もノミネート。田久保氏は、市議会の百条委員会で議長らに卒業証書を見せた時間を巡り「チラ見せという事実はなく19・2秒ほどと承知している」と証言していた。

 新聞やテレビといったマスコミをやゆする「オールドメディア」も候補入りした。

 このほか、バラエティー番組の企画でお笑いコンビ「ダイアン」の津田篤宏さんが発言した「長袖をください」も候補に選ばれた。

 交流サイト(SNS)からはフクロウの赤ちゃんが走っている写真から若者の間で拡散した言葉「エッホエッホ」や、ティックトックなどで関連動画が数多く投稿された楽曲の歌詞「チョコミントよりもあ・な・た」なども選ばれた。【西本紗保美】

 候補30語は次の通り。  エッホエッホ▽オールドメディア▽おてつたび▽オンカジ▽企業風土▽教皇選挙▽緊急銃猟/クマ被害▽国宝(観た)▽古古古米▽7月5日▽戦後80年/昭和100年▽卒業証書19・2秒▽チャッピー▽チョコミントよりもあ・な・た▽トランプ関税▽長袖をください▽二季▽ぬい活▽働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相▽ビジュイイじゃん▽ひょうろく▽物価高▽フリーランス保護法▽平成女児▽ほいたらね▽麻辣湯▽ミャクミャク▽薬膳▽ラブブ▽リカバリーウェア

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