死亡の運転手、事故直前に意識失ったか 兵庫・加古川の多重事故

2025/11/05 20:10 

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 兵庫県加古川市の国道で4日夕に起きた車14台による多重事故で、車列に突っ込んだ車を運転し死亡した男性について、同乗者が「事故前からハンドルに突っ伏していた」と兵庫県警に説明していることが捜査関係者への取材で判明した。県警は男性が事故直前に意識を失った可能性もあるとみて、持病の有無や当時の状況を詳しく調べている。

 事故は4日午後4時半ごろに発生。加古川市加古川町友沢の国道250号にある交差点付近で、市内の無職、岡本年明さん(78)が運転する車が信号待ちの車列に突っ込んだ。岡本さんはその場で死亡が確認された。

 捜査関係者によると、現場付近を走っていた車のドライブレコーダーに、岡本さんの車が減速せずにほかの車に衝突する様子が記録されていた。当時の岡本さんの状況について同乗者の男性は「事故前からハンドルにもたれていた。目をつむって反応がなかった」と話し、ぐったりした様子だったと説明しているという。

 この事故で子ども4人を含む男女計17人が重軽傷を負った。【柴山雄太、前田優菜】

毎日新聞

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