米2知事選で「反トランプ」の民主党候補が勝利 中間選挙の前哨戦

2025/11/05 17:57 

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 来年11月の米中間選挙の前哨戦と位置付けられる南部バージニア州と東部ニュージャージー州の知事選が4日、投開票された。いずれも新人同士の対決で、「反トランプ」を掲げた民主党候補が共和党候補を破った。

 1月のトランプ第2次政権発足後、初めての知事選だった。政権に対する評価としても注目を集めていたが、トランプ氏にとっては厳しい結果となった。

 バージニア州では民主党のアビゲイル・スパンバーガー元連邦下院議員が共和党のウィンサム・アールシアーズ副知事に勝利。現職の共和党から4年ぶりに知事の座を奪い返した。

 ニュージャージー州でも民主党のマイキー・シェリル連邦下院議員が3度目の知事選に挑んだ共和党のジャック・チャタレリ元州下院議員を破った。民主党の知事は3期連続となる。

 スパンバーガー氏とシェリル氏はともに女性で安全保障分野の経験を持つ中道候補だ。トランプ政権の強権的な政治手法に対する批判を展開する一方、物価上昇やエネルギー価格など生活コストの抑制などの経済政策を訴えた。

 トランプ氏は自身のソーシャルメディアなどで民主党の政策はエネルギー価格の高騰や犯罪の増加を招くとして共和党への投票を呼びかけたが、選挙集会の応援に入るなど前面に出る活動はしなかった。【ワシントン金寿英】

毎日新聞

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