特殊詐欺深刻化 シンガポールがむち打ち刑で抑止へ 法改正案可決

2025/11/05 13:56 

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 シンガポール議会は4日、急増する詐欺犯罪を抑止するため、詐欺師や詐欺集団の構成員らに対し、6~24回のむち打ち刑を導入する刑法改正案を可決した。特殊詐欺被害の深刻化を受け、今年3月から罰則強化を巡る議論が続いていた。

 シンガポールは世界的に治安が良い国として知られている。一方で地元英字紙ストレーツ・タイムズ電子版によると、詐欺は同国で最も多い犯罪で、犯罪全体の約6割を占める。

 2020年から25年9月までの間に約19万件の被害が報告され、被害総額は約38億8000万シンガポールドル(約4500億円)に上ったという。【バンコク国本愛】

毎日新聞

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