フィリピン台風で60人超死亡 数十万人が避難、ヘリ墜落も

2025/11/05 12:40 

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 フィリピン中部を横断した台風25号の影響で、フィリピン当局は5日、少なくとも66人が死亡し、数十万人が避難したと発表した。地元メディアが伝えた。

 最も被害が大きかったのは、日本人にも人気の観光地セブ島を抱えるセブ州で、49人が死亡したという。同州では9月末にもマグニチュード(M)6.9の地震が発生し、計79人が死亡。復興途上での二重災害となった。

 また、空軍などによると4日、救助活動のために派遣された軍のヘリコプターが南部ミンダナオ島で墜落し、乗組員とみられる6人が死亡した。

 フィリピンでは9月、洪水対策を巡る政府の大規模汚職疑惑が浮上し、全土で抗議デモが起きた。AP通信によると、セブ州知事は「州の基準を満たさない洪水対策事業によって被害が悪化した可能性がある」と述べたという。今回の災害は、国民の怒りをさらに高める可能性がある。【バンコク国本愛】

毎日新聞

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