鏡のような水面に映える紅葉 御射鹿池で見ごろ、観光客にぎわう

2025/11/05 16:08 

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 深まりゆく秋に、各地で紅葉が見ごろになっている。長野県茅野市豊平奥蓼科にある観光名所の一つ「御射鹿池(みしゃかいけ)」一帯も、真っ青な空とカラマツの黄色、広葉樹の赤やオレンジのコントラストが鏡のような水面(みなも)に映え、神秘的な情景が観光客を楽しませている。

 画家・東山魁夷(1908~99年)の名画「緑響く」のモチーフで知られる御射鹿池は長野、山梨両県にまたがる八ケ岳連峰の西麓(せいろく)、標高約1500メートルの山中にある。季節ごとに表情を変える景色が訪れる人を魅了するが、山全体が錦秋に染まるこの季節は特に多くの観光客や写真愛好家らでにぎわう。

 秋晴れに恵まれた4日、観光バスやマイカーで観光客が続々とやって来た。家族4人で2日間、茅野市の紅葉スポットを巡ったという東京都江東区の会社員、大池史彦さん(52)は「御射鹿池は初めて来ましたがとてもきれいですね」と話し、スマートフォンで撮影を楽しんでいた。

 茅野市観光案内所は、暑さの影響か例年に比べ2週間ほど遅いものの「このところの冷え込みで紅葉が進むかと思う。今週末から来週最初ごろまでは楽しめそう」と話した。【宮坂一則】

毎日新聞

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