女流棋士の福間香奈清麗 編入試験再挑戦「厳しい戦いに」

2025/11/05 18:13 

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 将棋の女流棋士、福間香奈清麗(33)=女流6冠=は5日、再挑戦を決断した棋士編入試験について「すごく厳しい戦いになると思うんですけど、今の自分にできることをやっていけたらと思っています」と語った。

 この日、東京都渋谷区の将棋会館で指されたタイトル戦、倉敷藤花戦三番勝負第1局で伊藤沙恵女流四段(32)に勝利後、記者団に語った。

 棋士編入試験は、プロ棋士を相手に好成績を上げたアマチュアや女流棋士が受験できる制度。若手の四段棋士5人と対局して3勝すれば合格し、棋士となる。福間清麗は2022年にも棋士編入試験に女性で初めて挑んだが3連敗で敗れた。

 その後、結婚して24年12月に第1子を出産した。今回の決断の理由を尋ねられると、「今回は家のこともあって家族と相談しながらではあったんですけど、自分なりに全力を尽くせるようにという気持ちです」。家族の理解を得て、再び女性初の棋士の座を目指す。

 試験対局は26年1月から1カ月に1局ずつ行われる。試験官となる棋士は山下数毅四段(17)、片山史龍四段(21)、生垣寛人四段(22)、岩村凜太朗四段(19)、炭崎俊毅四段(17)が順に務める。【丸山進】

毎日新聞

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