NY市長に急進左派マムダニ氏が当選確実 米報道 トランプ氏が敵視

2025/11/05 11:39 

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 米東部ニューヨーク市長選が4日投開票され、米メディアは民主党の急進左派、ゾーラン・マムダニ・ニューヨーク州下院議員(34)が当選を確実にしたと報じた。マムダニ氏は自らを「民主社会主義者」と位置づけるウガンダ生まれの移民で、ニューヨークで初のイスラム教徒の市長となる。任期は4年で来年1月に就任する。

 選挙戦は、民主党予備選に敗れ、無所属で出馬したアンドルー・クオモ前ニューヨーク州知事(67)との事実上の一騎打ちとなった。

 マムダニ氏は富裕層への増税を原資に、物価高騰に苦しむ市民の生活救済を掲げ、若者層を中心に草の根で支持を広げた。一方、左派ポピュリズム的な政策や、パレスチナ情勢をめぐるイスラエルへの政治的批判などから、民主党内にも支持表明を控える動きがあった。

 ニューヨーク出身のトランプ大統領は、マムダニ氏を「狂った共産主義者」と呼んで敵視してきた。投開票日の前日夜にはクオモ氏への支持を表明し、マムダニ氏の当選を阻止するため共和党候補には投票しないよう異例の呼びかけをした。トランプ氏は市に対する連邦資金の凍結などを示唆しており、米最大都市の市政を巡り、ホワイトハウスとの攻防が激しさを増しそうだ。【ニューヨーク八田浩輔】

毎日新聞

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