山上被告、昭恵さんへの手紙送付を弁護士に相談も 被告人質問

2025/12/04 17:07 

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 安倍晋三元首相銃撃事件で起訴された山上徹也被告(45)は4日、奈良地裁(田中伸一裁判長)で開かれた裁判員裁判の被告人質問で、事件を起こした目的について「(自殺した)兄を代表とする自分の家族の報復だ」と述べた。自らの家族について、母が信仰した世界平和統一家庭連合(旧統一教会)による被害の一例だとも述べた。

 事件以降、旧統一教会を巡る問題が浮き彫りになり、解散命令が出されることになった。こうした動きについて問われた被告は「予測はできないですが、なにがしか世の中の動きがどうなっていくかは、僕にどうこうできる問題ではないので」と述べつつ、「そうなったのはありがたい」と語った。

 一方、安倍氏の妻昭恵さんに手紙を送るかどうか弁護人と相談したことも明らかにした。被告は「謝罪の手紙を送ると、受け取らざるを得なくなるのは昭恵さんの本意ではないと思いました」と答えた。「許しを得るのはひきょうだと思ったのか」と問われると、「そのような感じです」と語った。【国本ようこ】

毎日新聞

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