山上被告「諦めに近い気持ちに」 安倍氏の動画メッセージ視聴で

2025/12/04 16:20 

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 安倍晋三元首相銃撃事件で起訴された山上徹也被告(45)は4日、奈良地裁(田中伸一裁判長)で開かれた裁判員裁判の被告人質問で、安倍氏が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体に動画でメッセージを寄せたことについて、「諦めに近いところがあった」と語った。

 安倍氏が動画を寄せていたのは2021年。被告はこれを視聴してから、安倍氏と教団の関わりについて重視するようになったとされる。

 被告はこの動画について、「教会との関わりを前面に出してきて、考えたくないというわけにはいかなくなったというか」と語った。「裏切られたような気持ちか?」と問われると、「裏切られたというよりか、諦めに近い」と語った。

 被告はこの日の被告人質問で、襲撃対象とするのはあくまでも旧統一教会の組織や最高幹部だったと明らかにした。安倍氏については「幹部に次ぐ人だった」と述べた。【木谷郁佳】

毎日新聞

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