新潟水俣病5次訴訟 早期解決へ署名活動 提訴から12年、原告高齢化

2025/12/11 16:09 

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 新潟水俣病の未認定患者らが国と原因企業の旧昭和電工(現レゾナック・ホールディングス)に損害賠償を求めた新潟水俣病5次訴訟の提訴から12年を迎えた11日、原告や弁護士などの関係者らが新潟市中央区の古町十字路で、早期解決を求める署名への協力を呼びかけた。

 新潟水俣病5次訴訟は2013年に提訴され、現在も続く。この間に38人の原告が亡くなり、現在の原告は50~90代の145人。平均年齢は75歳を超えている。

 原告団長の皆川栄一さん(82)は「80歳を超える原告が多く、もはや時間がない。いつになったら判決が出るのか、全員が被害者と認められるのか全く分からない」と述べるとともに、衆議院に被害者救済の新法案が提出されていることに触れ「これが最後のチャンス」と訴えた。【戸田紗友莉】

毎日新聞

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