「2億円トイレ」、北野天満宮に新設 京都市内の観光客向けで最高額

2025/12/11 16:47 

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 京都市上京区の北野天満宮で10日、市が維持管理費の一部を助成する「観光トイレ」の開所式があった。市産の「北山杉」などを使ったユニバーサルデザインのトイレで、建設費用は約2億円。北野天満宮が負担し、市内新設の観光トイレの中では最も高額という。

 名称は「北野天満宮梅苑(ばいえん)南観光トイレ」で、境内の梅苑そばに開設した。広さは約150平方メートル。北山杉や市産のヒノキを使用し、案内板の「ピクトグラム」は職人が手作業で制作した。車椅子使用者に十分なスペースがある男女別の多機能トイレもある。便器は男女計24基。開放時間は午前6時半~午後11時半。

 市内の観光トイレはこれで57カ所目で、宿泊税を活用し、改修や管理費用の一部を市が負担する。神社近くの今出川御前西公衆トイレ(約8平方メートル)は老朽化で供用を停止する。この撤去工事も北野天満宮が行う。

 この日の開所式には松井孝治市長や橘重十九(しげとく)宮司らが出席し、テープカットを行った。松井市長はあいさつで、「北山の木材も使ったいかにも京都らしい、これ以上ないトイレを頂戴した」と感謝した。【大東祐紀】

毎日新聞

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