「怪しい電話、出ないで」 伍代夏子さん、特殊詐欺に注意呼びかけ

2025/12/13 13:45 

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 著名人で構成する警察庁の特殊詐欺被害対策プロジェクトチームのメンバーで歌手の伍代夏子さんが11日、和歌山県橋本市高野口町向島の市サカイキャニング産業文化会館で開かれたイベントで啓発に取り組んだ。特殊詐欺の具体的な防止方法などを説明し、参加した約400人が熱心に聴き入った。

 伍代さんは「SOS47警察庁特別防犯支援官」を務める。この日は県警や市などと連携して市社会福祉協議会が開いた「橋本市制20周年記念ストップオレオレ詐欺イベント」に登場。「詐欺被害を撲滅するため、根気強く活動をしていきたい」と話した。特殊詐欺で悪用されることが多いという国際電話を利用休止する方法も説明し、参加者が会場で申込用紙に記入する姿も見られた。

 参加者からの質問に答える形で、伍代さんは「考えている以上に相手の話術はすごいので、犯人と話をしない、怪しい電話には出ないでください」などとアドバイスした。市内の女性(78)は「携帯電話に何度か怪しい国際電話がかかってきて出なかった。伍代さんの話は分かりやすかった」と話した。

 県警生活安全企画課によると、県内の2025年(11月末現在)の特殊詐欺被害の認知件数は前年同期より48件多い172件、被害額は約4億8500万円多い約10億3500万円に上った。【藤原弘】

毎日新聞

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