中国共産党幹部「軍国主義復活の企ては失敗に」 南京事件追悼式典で

2025/12/13 14:00 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 日中戦争中に旧日本軍が多数の中国人を殺害した南京事件の発生から88年を迎えた13日、東部・江蘇省南京市の「南京大虐殺記念館」で追悼式典が行われた。中国共産党・政府が主催し、約8000人が参加した。

 式典では、党政治局員の石泰峰・中央組織部長が演説し、「軍国主義を復活させ、戦後の国際秩序に挑戦し、世界の平和と安定を脅かそうとする企ては必ず失敗に終わる」と訴えた。

 台湾有事を「存立危機事態になり得る」とした高市早苗首相の国会答弁に反発する中国は、これを歴史問題と絡めて日本を批判している。国際的に注目が集まる事件の式典の場でも、答弁を念頭に日本をけん制した形だ。【南京・畠山哲郎】

毎日新聞

国際

国際一覧>