「鬼滅の刃」中国で日本映画歴代4位の興収も…1カ月足らずで終了
世界で人気を集めるアニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座(あかざ)再来」の中国での上映が11日に終了した。
大手映画情報サイト「猫眼」によると、興行収入は6億7700万元(約150億円)で、中国で公開された日本映画としては歴代4位となるヒットになった。
台湾有事を巡る高市早苗首相の答弁で日中関係が悪化する中、日本アニメの根強い人気を示した。
ただ、中国ではヒット映画の上映期間が数カ月に及ぶことが主流だが、今回は1カ月足らずで上映終了となり、日中関係が影響した可能性もある。
今回の「鬼滅の刃」は、中国で11月14日から公開された。
初日だけで興行収入が1億元(22億円)を突破し、上映終了まで日別の興行収入ランキングでトップ3に入り続けた。
大手映画情報サイトは公開前、興行収入を6億~7億元と予測しており、想定通りとなった。
映画情報サイトの評価も、10段階で9点台を記録。作画やストーリーへの観客の満足度は高く、2度、3度と繰り返し鑑賞する熱心なファンが多かったようだ。
「猫眼」のデータによると、中国で過去に上映された日本映画の興行収入は①「すずめの戸締まり」=8億700万元(約178億円)②「君たちはどう生きるか」=7億9100万元(約174億円)③「君の名は。」=7億1300万元(約157億円)で、今回の「鬼滅の刃」はそれに次ぐ4位となった。
ただ、SNS(交流サイト)では「この時期に日本の映画を見るべきではない」「政治と映画は関係ない」との論争がつきまとい、興行収入に一定の悪影響が出たとみられる。
中国では海外映画の年間上映作品数が当局によって制限されており、政治の影響を受けやすい。
2012年に沖縄県・尖閣諸島の国有化を巡って日中関係が悪化した際は、その後約3年間にわたり、日本映画が一般公開できなくなった。
今回も「鬼滅の刃」を最後に、日本映画が中国の映画館から姿を消しかねない状況に陥っている。
その経済的損失は、既に上映権を買い取った中国の配給会社が受けているとの見方もあり、「日本ではなく、中国の業者を痛めつけているだけではないか」との声も上がっている。【北京・河津啓介】
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