元交際相手に前科情報漏らす さいたま地検検事に罰金30万円 

2025/12/26 15:17 

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 静岡地検沼津支部に勤務していた際に、他人の前科情報を交際相手に漏らしたとして、さいたま区検は26日、さいたま地検の阿南健人検事(35)を国家公務員法(守秘義務)違反で略式起訴した。さいたま簡裁が同日付で罰金30万円の略式命令を出し、地検が発表した。法務省は同日、阿南検事を懲戒免職処分とした。

 漏えいは2024年6月20日ごろ。関係者によると、情報漏えいの相手はマッチングアプリで出会い、当時交際していた一般女性。元検事は妻子がいるにもかかわらず、独身を偽装して交際していたという。女性側は「頼んでもいないのに、前科前歴の照会結果や、捜査情報を伝えられた」と主張しており、法務・検察当局が経緯を調べていた。

 検察では、取り調べを担当した参考人から事件終結後に複数回にわたって飲食を伴う接待を受けたとして、千葉地検の男性検事が10月に停職10カ月の懲戒処分を受けて辞職したばかり。【板鼻歳也、五十嵐隆浩】

毎日新聞

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