「盛岡に引っ越そう」話も 内館牧子さん死去、ゆかりの地で惜しむ声
17日に77歳で亡くなった脚本家の内館牧子さんは、父が盛岡市出身という縁で、岩手県ゆかりの著名人が演じる「盛岡文士劇」に出演するなど地元の文化人とも親交が深かった。
月刊タウン誌「街 もりおか」編集長の斎藤純さん(68)=盛岡市=は、「父親が出身ということもあり、盛岡市にいつも思いを寄せてくれていた。『盛岡に引っ越そうかしら』と話していたこともあった」と明かす。「華のある人で、場を明るくしてくれる方だった。文士劇でもいつも楽しそうに演じてくれた。残念な思いでいっぱいだ」と惜しんだ。
内館さんと同世代で盛岡市在住の直木賞作家、高橋克彦さん(78)は「突然の知らせを受け、大変驚いている。古くからの大事な友人を失った。年齢も近く、寂しさが募っている」と語った。
また、「盛岡文士劇」公演実行委員会の会長で、地元紙・岩手日報社の川村公司社長は「今年で30回の節目を迎えた文士劇には計14回も出演され、圧倒的な存在感で観客を沸かせていたのが思い出される。飾らない人柄で多くの人に愛されていただけに、残念でならない」とコメントを出した。
【佐藤岳幸】
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