和歌山県、ミカン産出額10年連続で日本一 24年産は459億円

2025/12/26 17:30 

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 和歌山県は25日、2024年産の県産ミカン産出額が459億円となり、10年連続日本一だったと発表した。全国では猛暑などの影響で生産量が落ちた一方、県産は影響が限定的だったため販売単価が大きく向上し、23年産を124億円上回った。

 県果樹園芸課によると、産出額は農林水産省生産農業所得統計によるもので、2位は静岡県の326億円、3位は愛媛県で222億円だった。

 また、24年の生産量は、県産が14万1700トンと21年連続日本一で、2位は静岡県の8万8500トン、3位が愛媛県の7万6100トンだった。県産ミカンは比較的生産量が多い「表年」だったが、猛暑の影響で前年から2200トン減少。ただ、3万5000トン減の愛媛県や、1万1300トン減の静岡県など、全国と比較すると影響は小さく抑えられた。

 県産ミカンの課題とされてきた販売単価は、23年産が1キロあたり308円だったのに対し、24年産は423円に上がり、上昇価格は全国平均の100円を上回った。順位も6位から3位に上昇した。同課は、秋以降に雨が少なかった影響で品質が高まり、光センサー選果機を利用して一定の糖度を確保する「厳選出荷」の取り組みが功を奏した他、全国の生産量が大きく落ち込み県産ミカンの需要が高まったと見ている。【駒木智一】

毎日新聞

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