「何をしてもいい」と通話か 「闇バイト」連続強盗の指示役4人逮捕

2026/02/06 18:03 

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 2024年に首都圏であった「闇バイト」による連続強盗のうち、唯一被害者が死亡した横浜市青葉区の事件で、指示役として関与したとして、警視庁などの合同捜査本部は6日、住所不定、無職、福地紘人容疑者(26)ら4人を強盗致死と住居侵入の容疑で再逮捕した。

 他に逮捕されたのは、いずれも無職の斉藤拓哉(27)、村上迦楼羅(かるら)(27)、渡辺翔太(27)の3容疑者。4人は千葉県市川市であった事件でも実行役に指示を出したとして強盗傷害罪などで起訴されている。

 再逮捕容疑は24年10月15日、実行役らと共謀し、横浜市青葉区鉄町の後藤寛治さん(当時75歳)宅に侵入。現金17万円や貴金属など99点(50万円相当)を奪ったうえ、後藤さんを暴行して死亡させたとしている。4人の認否は明らかにしなかった。

 警視庁や捜査関係者によると、後藤さんは発見時、粘着テープで手足を縛られ、口をふさがれていた。全身打撲による出血死だった。

 4人は、秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」で「パトリック」「(株)グラードン」といった名前のアカウントを使い、実行役とされる宝田真月(24)、藤井柊(28)、久保田陸斗(23)の3被告=いずれも強盗致死、住居侵入罪で起訴=や現金回収役に指示を出していたとみられる。

 具体的には、襲撃する実行役に対し、通信アプリによる通話で「住人はお金を奪ったやつだから何をしてもいい」「ベルトで背中を叩け」などと指示。被害者が気絶すると、「脈を測って生きていれば、水を掛けろ」と命じた。奪った貴金属の換金方法についても指図していたという。

 捜査本部が解析した実行役らのスマートフォンの一部に、指示役からのメッセージが残っていた。奪った金で連絡用のスマホを買い直すよう命じる内容があったといい、捜査から逃れる意図があったとみられる。

 横浜の事件前後では、千葉県船橋市(9日)▽白井市(16日)▽市川市(17日)――でも強盗が相次いだ。一部の実行役は複数の事件に関与したとして逮捕・起訴され、同じ指示役から指図を受けていた可能性が高い。

 また、横浜の事件で奪われた金品は、複数の回収役を通じて福地容疑者の元に渡ったとみられている。

 一連の事件は24年8~11月に東京、千葉、神奈川、埼玉の1都3県で18件発生。合わせて2300万円相当の金品が奪われた。捜査本部は一連の事件を起こした匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ=匿流)の上位に4人がいたとみて、他の事件との関連も調べる。【菅健吾、朝比奈由佳、松本ゆう雅】

毎日新聞

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