沖縄・粟国島で旧暦の行事「マースヤー」 島民ら「新年」を祝う

2026/02/17 20:08 

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 沖縄県・粟国(あぐに)島(粟国村)で16日から17日にかけ、旧暦の年越し行事「マースヤー」が開かれた。断続的に雨が降る中、子どもたちを中心とした一行が各家庭を回って踊りや三線(さんしん)を披露し、「新年」の訪れを祝った。

 粟国島は那覇市から北西約60キロにある離島で、約660人が暮らす。今も旧暦の行事が重んじられ、「大みそか」の16日は多くの島出身者らが帰省し、「元日」の17日は小中学校も休みになる。

 マースヤーは沖縄の言葉で「塩売り」を意味し、11ある集落ごとに独自の衣装や演目で家々を回る。16日は午後7時ごろから各集落の集会所を出発し、訪れる家が多い集落では17日未明まで三線や太鼓の音が響いた。

 島には高校がなく、子どもたちは中学卒業とともに島を離れる。島出身で現在は沖縄本島に住む与儀(よぎ)好子さん(87)は「島を出た後、そのまま沖縄本島で結婚して旧正月に帰ってくる機会がなかった。どうしても見たかったマースヤーが見られてとってもうれしい」と涙を流した。【喜屋武真之介】

毎日新聞

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