元検事正の性的暴行事件 元部下が会見「検察庁はハラスメント放置」

2026/02/17 20:32 

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 部下だった女性検事に性的暴行を加えたとして元大阪地検検事正の北川健太郎被告(66)が準強制性交等罪に問われている事件を巡り、北川被告らに計約8300万円の損害賠償を求め提訴した女性検事が17日、大阪市内で記者会見した。「提訴を契機に、職員が安全に働けるよう、勤務環境の問題が一掃されてほしい」と涙声で訴えた。

 女性側は、北川被告の性的暴行でPTSDが生じたことに加え、当時の同僚の副検事や検察幹部らに中傷を拡散されて名誉が傷つけられたと主張。さらに、こうした状況を把握しながら二次被害を拡大させ、被害者参加制度を利用した刑事裁判で情報を開示しなかったなどとして、国の安全配慮義務違反や権利侵害も訴えている。

 女性は会見で「なぜ検察庁だけはハラスメントを放置していることが許されるのか。同じ悲劇が繰り返される危惧を抱かざるを得ない」と主張した。

 北川被告は大阪地検の検事正だった2018年9月に大阪市の自身の官舎で女性に性的暴行を加えたとして起訴された。24年10月の初公判で起訴内容を認めたが、その後に無罪主張に転じた。女性検事は16日、北川被告らを相手取り提訴した。【国本ようこ】

毎日新聞

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