なぜ恩師の命は奪われたのか 28歳が見た裁判 大津・保護司殺害
2024年5月に大津市の民家で保護司の新庄博志さん(当時60歳)を殺害したとして、殺人と公務執行妨害罪、銃刀法違反に問われた大津市の飯塚紘平被告(36)の裁判員裁判で、大津地裁は2日、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。谷口真紀裁判長は「悪質性の高さは無差別殺人と遜色ない。保護観察制度に影響を及ぼした社会的影響は無視できない」と述べた。
2日、大津地裁。上下黒色のスーツ、青色ネクタイ姿で法廷に立った飯塚被告は身じろぐことなく、無期懲役の言い渡しを聞いていた。谷口裁判長が判決理由を朗読する間は、時折うなずくような仕草もみせ、最後は一礼して法廷を後にした。
「判決がどうあれ、罪と向き合ってほしい」。保護司の新庄さんの支えで社会に復帰した谷山真心人(まこと)さん(28)は判決の一報に触れ、そう漏らした。
谷山さんは18歳の頃、無免許運転で捕まって保護観察処分を受け、保護司の新庄さんと出会った。初めは警戒心から新庄さんとは打ち解けられず、再び罪を犯して服役した。
しかし、新庄さんは変わらず面会にやってきて、時に手紙もくれた。谷山さんを責める言葉は一つも無く、力になれなかったと悔やんでいた。そんな新庄さんに心を動かされ、谷山さんは更生すると心に決めた。
刑務所を出てからは新庄さんが紹介してくれた旅館で働き、2025年10月には建設会社に就職。「今の自分がいるのは新庄さんのおかげ」。新庄さんは人生の恩師だった。
そんな新庄さんが24年5月に殺害された。事件で逮捕・起訴されたのは、かつての自分と同じ立場にあった飯塚被告だった。「なぜ新庄さんの命は奪われたのか」。理由が知りたくて法廷に足を運んだ。
仕事がうまくいかなくて心の余裕がなかったこと、不満の矛先を誰かに向けたくなったこと――。被告が、生きづらさにもがいていたようにみえた。他方で、それが新庄さんをあやめる理由になったことは「筋違いだ」と許せない気持ちが湧いた。
判決後、取材に応じた谷山さんは「みんな大変やし、僕もいろいろあった中で、今がある。(被告は)もっと何かできなかったのか」と悔やみ、「新庄さんがやってきたことに一つも間違いはない。僕みたいな人間の生き方を変えさせてくれたのは紛れもない事実。世話して良かったなと(新庄さんに)思ってもらえる存在になりたい」と語った。【菊池真由】
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