「油注ぎで真理に」 容疑者が宗教セミナー? 香取神宮に液体散布

2026/03/04 21:18 

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 2015年に千葉県香取市の香取神宮に油のような液体をまいたとして、県警は4日、米国在住で職業不詳の金山昌秀容疑者(63)を、建造物損壊の疑いで逮捕した。同時期に京都や奈良など16都府県で、世界文化遺産を含む計48施設の被害が確認されており、県警が関連を調べている。

 逮捕容疑は15年3月25日午後、香取神宮の境内で、国の登録有形文化財である拝殿の柱や階段、さい銭箱に油のような液体をまいて損壊したとされる。金山容疑者は「異議ありません。間違いない」と容疑を認めているという。

 関係者によると、金山容疑者は米国で産婦人科医として働きながら、13年に日本でキリスト教系の宗教団体を設立していた。過去のセミナーでは「油注ぎの行為によって人は真理に導かれる」などと支援者に説いていたという。

 県警によると、防犯カメラなどの捜査で金山容疑者の関与が浮かんだ。15年に逮捕状を取得したが、当時は米国に滞在しており、逮捕できない状態が続いていた。今回、日米犯罪人引き渡し条約に基づいて米国側から引き渡しを受け、日本に向かう航空機内で逮捕した。

 県警は、成田山新勝寺(千葉県成田市)に液体をかけた疑いでも逮捕状を取得している。いずれも世界遺産の東大寺(奈良市)や春日大社(同市)、東寺(京都市南区)などでも同様の被害があり、捜査を続ける。【林帆南】

毎日新聞

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