カイロス3号機飛行中断 超小型機器開発の関係者「次につなげて」

2026/03/05 16:32 

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 宇宙ベンチャー「スペースワン」(東京都)が打ち上げた小型ロケット「カイロス」3号機は5日、飛行が中断され成功とはならなかった。ロケットに搭載された小型衛星5基のうち、1基には福岡県内中小企業が開発した「超小型機器」が搭載されており、関係者は「次につなげてほしい」とエールを送った。

 久留米市の産業機械設計製造「オガワ機工」の従業員らは、午前11時10分からの打ち上げを前に会社の一室に集まり、打ち上げの瞬間をインターネット中継で見つめた。上空にロケットが上がり拍手と歓声が上がったものの、飛行中断が伝わると「残念」と悔しさをにじませた。

 同社は2017年から九州大学発宇宙ベンチャー「QPS研究所」(福岡市)の人工衛星事業で、機械設計と組み立てに取り組んできた。25年には同社が中心となり、県内中小企業6社が集結してプロジェクトチームを発足。そこで開発したのが一辺10センチの立方体の機器だった。

 機器はカイロス3号機に搭載され、光学式カメラで地球を撮影したり、温度などのデータを取得したりする予定だったが、かなわなかった。チームメンバーの河野宣央さん(42)は「(開発は)貴重な経験ができた。次の目標に進んでいきたい」と前を向いた。【宗岡敬介】

毎日新聞

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