1億円超横領の信組元店長に実刑判決 和歌山地裁支部「信用破壊」
勤務先の金融機関で1億600万円を横領したなどとして業務上横領や有印私文書偽造・同公使の罪に問われたなぎさ信用漁業協同組合連合会串本営業店の元店長、新田博志被告(45)の判決公判が5日、和歌山地裁田辺支部で開かれた。広瀬一平裁判官は拘禁刑4年10月(求刑・拘禁刑7年)の判決を言い渡した。
広瀬裁判官は新田被告が店長として保管を委ねられていた金銭を横領したことを踏まえ「所属していた金融機関に対する信用という根幹を根源的に破壊する行為で、被害は甚大」と指摘。新田被告にはギャンブルを原因とする多額の浪費があり、過去20年近くにわたり顧客の金銭を不正に取得していたことがうかがえるとも指摘し「犯情にくむべき事情を見いだすことはできない」と非難した。
一方、自らの刑責を受け入れ、手元のわずかな資産や将来の収入の一部を補塡(ほてん)しようとしている点やギャンブル依存の問題点に向き合い、医療を受けようとしていることも量刑の理由とした。
判決によると、2025年9月12日、遊興費や借金返済などに使う目的で、店の金庫から現金を持ち出して横領した。また、24年には顧客の定期貯金証書を偽造・行使した。【恒成晃徳】
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