映画監督・榊英雄被告に実刑判決 作品出演希望の女性に性的暴行

2026/03/06 10:11 

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 自身が監督を務める作品に出演が決まっていた女性2人に監督の立場を利用して性的暴行を加えたとして、準強姦(ごうかん)罪に問われた映画監督の榊英雄被告(55)に対し、東京地裁は6日、懲役8年(求刑・懲役10年)の実刑判決を言い渡した。弁護側は「同意があった」として全面無罪を主張していた。榊被告は即日控訴した。

 起訴状によると、榊被告は2015年3月~16年9月、東京都内の事務所やホテルで、当時20代だった女性2人に計5回にわたり性的暴行を加えたとされる。

 検察側は、榊被告は駆け出しの俳優との圧倒的な立場の差を利用し、演技指導を装うなどして、性的暴行に及んだと指摘。女性は役がもらえなくなることを恐れ、抵抗できない状態だったとした。

 これに対して弁護側は、女性が性的行為の後も、榊監督の作品に出演していたことを挙げ、榊被告が監督を務める作品で役をもらうことを期待して、性的行為に同意していたと反論。榊被告は最終意見陳述で「冤罪(えんざい)だ。一生かけて闘い続ける」と述べていた。

 榊被告は、東京国際映画祭のコンペティション部門最高賞にノミネートされた「捨てがたき人々」(14年公開)などを手がけた。【安達恒太郎】

毎日新聞

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