警視庁の警視正「フキハラ」で処分 意見すると不機嫌に、部下が萎縮

2026/03/10 19:42 

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 不機嫌な態度を隠さず職場の雰囲気を悪くする。暴力や罵声はないが、感情をぶつけて相手を追い詰める。こうした振る舞いは近年、「不機嫌ハラスメント(フキハラ)」と呼ばれる。

 これに当たるとして、警視庁本部の課長だった男性警視正(60)が、2025年12月に警務部長注意の処分を受けていたことが判明した。警視庁幹部によると、日常的に部下に不機嫌な態度を取り続け、部下を萎縮させたと認定された。

 具体的には、これまでの部下から「下の立場の者が反論や意見をすると不機嫌になる」「コミュニケーションが一方的」といった趣旨の証言が確認されたという。「パワハラを受けている人がいる」との情報提供が複数寄せられていたといい、警視庁が内部調査していた。

 処分理由は、署長や本部の課長だった2021年9月~25年9月、部下に不機嫌な態度で接し続けて職場環境を悪化させたとしている。パワハラには当たらないと判断された。

 男性を知るある警視庁関係者は「部下とも駆け引きをする人で、常に顔色をうかがわないといけなかった。関係に悩む人は多かった」と振り返る。男性は過去にも周囲や上司から問題を度々指摘されたが、大きく改善されなかったという。

 男性は9日付で辞職した。処分とは関係なく、事実上の定年退職に当たる。【春増翔太】

毎日新聞

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