3・11から15年 癒えぬ悲しみ「風景は一変、でも悲惨な光景が頭に」

2026/03/11 11:23 

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 2万2000人を超える死者・行方不明者を出した東日本大震災から11日で15年を迎えた。津波が襲った沿岸部や市街地で、癒えぬ悲しみを抱えながら大切な人に思いを寄せ、被災者はそれぞれ祈りをささげた。地震発生の午後2時46分にかけ、犠牲者を悼み、語り継ぐ姿は各地に広がる。

 津波被害を受けた福島県いわき市薄磯地区の海岸では11日早朝、海に向かって手を合わせる人がいた。近所の知人らを亡くした女性は「一つ間違えば、私もこの世にいなかったかもしれない。亡くなったすべての人に祈りたい」と海を見つめた。

 岩手県大槌町の墓地には佐々木崇文さん(75)と妻弘子さん(63)の姿があった。町役場職員だった崇文さんの弟庸介さん(当時58歳)が犠牲になり、弘子さんの両親は今も行方不明。崇文さんは墓前で「みんな元気にやっているよ」と伝えた。

 宮城県気仙沼市の杉ノ下地区では、母と妻を亡くした佐藤信行さんが慰霊碑に手を合わせた。「15年たって風景は一変したが、悲惨な光景が変わらず頭に残っている」と話した。【平川義之、西夏生、藤井達也】

毎日新聞

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