「村神様」待望の本塁打はグランドスラム 日本打線の特効薬となるか
他の大リーガーたちが一定の結果を出す中、内心複雑だったに違いない。なかなか調子の上がらなかった村上宗隆(ホワイトソックス)に、ようやく今大会初本塁打が生まれた。ヒットは打者にとって何よりの薬というが、なんとグランドスラム。「村神様」にとって、日本打線にとって特効薬となるか。
八回2死満塁。この回、一挙5点を挙げた後の上げ潮ムードで打席に入った。甘い高めの直球をとらえると、「手応えはすごく良かった」という打球は中堅へのアーチとなった。
前回大会で村上は、大谷翔平(ドジャース)の豪快な打撃を見て大きな衝撃を受けたという。今回は「もう驚かなくなりました。それが普通なんだ。すごいなと思って見ています」と冷静にとらえられるようになった。
むしろ、大谷にバットの握りや力を伝える方向などのアドバイスをもらっている。「もっと盗めるものは盗みながらやっていきたい」と自らの成長につなげている。
大阪での強化試合では4番を務めたが、結果が出ず打順が下がった。また、昨年秋ごろから、今季からの米大リーグ挑戦を見据え、新たな形状のバットを使ってみるなど試行錯誤を重ねてきた。その中で生まれた一発の意味は大きい。本人も「手応えは感じた。(今後も)やることを明確にしないといけない」と振り返った。
大谷と鈴木誠也(カブス)を休養させたこの日は打線のつながりを欠き、終盤まで得点することができなかった。それだけ2人の存在が大きいということだが、舞台を米国に移す準々決勝以降は、対戦相手のレベルが段違いに上がる。打線も束になってかからなければ、連覇にたどりつくことは難しい。
村上も「一人一人がやるべきことをやって、チーム一丸となって倒しにいきたい」と語った。4戦全勝も喜ばしいが、「村神様」の復活は何よりの好材料だろう。【岸本悠】
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