原民喜ゆかりの「被爆ヤナギ」 世界で戦火やまぬ今、春風に揺れ

2026/03/20 18:40 

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 広島市中区の河畔で、シダレヤナギの新芽が春風に揺れている。81年前の原爆投下を生き延びた被爆樹木で、今年も黄緑色に染まった。

 広島市がリストに登録する被爆樹木159本のうち、シダレヤナギは5本ある。市の中心部を流れる京橋川沿いで、爆心地から東に約1・4キロ。自らの原爆体験から小説「夏の花」などを書いた作家・原民喜(1905~51年)の持ち家があった場所にも残っている。

 原の遺族らでつくる「広島花幻忌(かげんき)の会」は毎年、この地で原が亡くなった3月13日に合わせた集いを開いている。没後75年の今年は20日にあり、参加した約40人は原の詩「永遠のみどり」などを朗読。戦火のやまない世界を思いながら、原が緑に託した希望を確かめ合った。【宇城昇】

毎日新聞

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