山でゆったり暮らすクマ、生態理解して 盛岡市動物公園でシンポ

2026/03/29 19:09 

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 東北各地で人身被害が続いているニホンツキノワグマの生態などを学ぼうと、盛岡市動物公園(辻本恒徳園長)は29日、岩手県盛岡広域振興局と共催で、市民向けのイベントを開催した。

 「山でゆったり暮らすクマ、街中に出没する異常なクマ」と題したイベントには、岩手県在住の専門家らが参加。まず、辻本園長は「街に出てくるクマばかり取り上げられるが、本来、山に住むクマがどのような生態なのか知ってほしい」とあいさつ。続いて、野生動物カメラマンの佐藤嘉宏さんが「山で暮らすクマの生態」について、岩手大農学部の山内貴義准教授は「街中や里に異常出没するクマの状況」について、それぞれ解説した。

 山内教授は「2025年度、岩手県では1000頭以上のクマが駆除されている。すべてのクマが人に危害を加えているわけではないので、DNA鑑定などで凶暴な個体の特定が必要。今年度ほどではないとみられるが、春先の出没には注意すべきだ」などとした。

 その後、辻本園長らを交えて、座談会を行った。佐藤さんは「今年はブナの木にみな花芽が付いている。街に出てくるクマは少なくなるのでは」と分析。西和賀町ではクマの生息域に近いものの、人的な被害が少ないことを挙げ、「西和賀町民のようにクマの生態を理解し、対策を講じることが必要」と話した。【佐藤岳幸】

毎日新聞

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