湯を沸かす重油の確保困難 町営温泉施設が一部臨時休業に 岐阜

2026/04/04 11:12 

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 米国とイスラエルによるイラン攻撃から始まった原油高騰を受け、岐阜県池田町の町営温泉施設「池田温泉」は湯を沸かすのに必要な重油の安定確保が困難になったとして、3日から当面の間、本館を臨時休館とした。隣接する新館は営業を継続する。【入江直樹】

 池田温泉は地下1500メートルから源泉をくみ上げ、重油を使いボイラーで加熱している。施設によると、重油の仕入れ業者は毎月入札で決めているが、4月分の入札では参加予定だった全5社が「安定供給できるか分からず、確保できても単価・量が不透明だ」などとして辞退したという。

 一方、3月分の重油を契約した業者から「半量程度であれば4月からも供給できる」との申し出があったため、新館のみの営業を決めた。本館の常連客に配慮し、新館の休館日(毎週水・木曜)を水曜だけにするなどして対応する。

 担当者は「施設の心臓部にあたる重油が入ってこなければ営業できない。『温泉はまちの宝』と言ってくれる町民のためにも、一刻も早く(中東の)事態が収拾して再開したい」と話している。客足が伸びるゴールデンウイーク期間中は営業できるよう協議を続けるという。

 池田温泉本館は1996年開業。「アルカリ性単純温泉」という泉質で美肌効果が期待できるとされ、新館は2003年にオープンした。ピーク時には年間60万人超の入湯客が訪れたが、新型コロナウイルス禍以降は客足が激減し、慢性的な経営難の状況が続いている。

毎日新聞

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