5人の作業員、重りごと落下か 川崎のJFEスチール転落事故

2026/04/08 21:07 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 川崎市のJFEスチール東日本製鉄所の敷地内で7日、クレーンの解体中に男性作業員5人が転落して3人が死亡、1人が重傷を負った事故で、作業員らはクレーンの上部に設置された重りの上で作業中だったことが神奈川県警などへの取材で判明した。約35メートルの高さから、重りごと転落したとみられる。県警は業務上過失致死傷容疑を視野に、当時の管理態勢などを調べる。

 県警は8日、死亡した3人は千葉市稲毛区山王町の千葉ケン志朗さん(19)、同市緑区土気町の小池湧(ゆう)さん(29)、千葉県市原市姉崎の上山勝己(かつき)さん(43)と明らかにした。関係者によると、3人は、JFEスチールから解体工事を受注した東亜建設工業の下請け会社の社員という。

 県警などによると、重りは直径約6メートル、長さ約9メートルの筒状で約500トン。大型クレーンのバランスを取るため、先端に設置されていた。作業員らは当時、重りの上の平らな部分に乗り、重機でコンクリートを削って重りを軽くする作業をしていたという。

 この重りが何らかの原因でクレーンから外れて落下し、作業員らは重りと一緒に転落したとみられる。重りは土台の鉄の床を突き破って海中に落下。重りを支えるために設置されていた支柱も崩落した。支柱は当初、足場とみられていた。

 作業員5人のうち40代の男性1人は行方不明のままで、海に落ちたとみられる。県警は8日、消防や海保と共に上空や海上から捜索。土台に開いた穴の中には水中ドローンを投入した。

 現場は川崎市川崎区の臨海部にある工業地域で、JFEスチールの高炉があったが稼働は休止された。市は跡地に液化水素基地などを整備する方針で、クレーンの解体作業はこの整備の一環だった。JFEスチールは8日、「多大なる心配と迷惑をかけていることを重く受け止め、深くおわび申し上げる」とのコメントを出した。【真栄平研、矢野大輝、清水夏妃】

毎日新聞

社会

社会一覧>