「桃太郎のために」米に寄贈の像が盗難 岡山市、復活へ寄付募る
届け、岡山の心――。岡山市は、姉妹都市として交流を続ける米国サンノゼ市で昨年10月に盗難にあった桃太郎像を再建する費用の一部を支えようと、寄付を呼び掛けている。【今東理恵】
岡山市とサンノゼ市は1957年に姉妹協定を結んだ。93年には両市の友好の象徴として岡山市が肩にキジをのせた桃太郎像をお供のイヌとサルの像とともにサンノゼ市に贈った。
ところが2025年10月、すべて足首から上を何者かに切断されて持ち去られた。地元警察などが捜査し、現在も行方不明のままという。
◇「両市の絆なくなりつらい」
サンノゼ市市長室からは同11月、岡山市の元に盗難事件の経緯などを報告するメールが届いた。「両市の絆だった桃太郎像がなくなりつらい」といった心情と、「再建で両市の永続的なつながりを改めて確認したい」と決意がつづられていた。
岡山市の子ども国際派遣事業で、昨年夏にサンノゼ市を訪問した中学生8人から「桃太郎のために何かできないだろうか」と相談を受け、岡山市はサンノゼ市の桃太郎像復活を支援し、寄付を呼び掛けることに決めた。
新しい像は、岡山市の仲介でサンノゼ市が埼玉県川口市のブロンズ像製作会社「岡宮美術」に依頼、日本から発送する予定で、送料や現地での土台や設置費用などで約1500万円が必要という。岡山市は300万円を目標に寄付(クラウドファンディングなど)で集め、事業費の一部に活用してもらう予定だ。
岡山市は同形の桃太郎像をサンホセ市(コスタリカ)▽プロブディフ市(ブルガリア)▽洛陽市(中国)の3市にも贈っており、いずれも岡宮美術が手がけた。
サンノゼ市の新しい桃太郎像の設置場所は詳細は未定だが、現在の市庁舎に近い公園から、もっと人通りの多い場所になる予定という。
岡山市国際課の岡崎あゆ美課長は「一人でも多くの市民に参加してもらい、友好の新たな歴史に関わってほしい」と話している。寄付方法など詳しい問い合わせは岡山市国際課(086・803・1112)。
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