ハンター「冤罪作ろうとしたようなものだ」 北海道公安委は謝罪

2026/04/09 14:52 

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 猟銃でヒグマを駆除したところ、「民家に向けた危険な発砲」として猟銃所持の許可を取り消され、北海道に処分の撤回を訴えて3月の最高裁判決で逆転勝訴した道猟友会砂川支部長の池上治男さん(77)に、道公安委員会が9日謝罪し、猟銃を返還した。

 道警の徳田一志保安課長が砂川市の池上さんの自宅を訪問。「最高裁判決を重く受け止めている。不便と負担をかけたことに対しおわび申し上げる」とする道公安委員会のコメントを読み上げ、頭を下げた。

 猟銃が再び手元に戻った池上さんは「当然の謝罪だと思う。ヒグマ駆除は本来、警察が道民を守るためにやるべき仕事。道公安委員会の決定は、冤罪(えんざい)を作ろうとしたようなものだ」と語った。

 最高裁判決によると、池上さんは2018年8月、砂川市の要請で出動し、ライフル銃を1回発砲してヒグマを駆除した。周辺に民家があったことから、道公安委員会は19年4月、「弾丸が到達する恐れのある建物」に向けた発砲で銃刀法違反に当たるとし、池上さんの猟銃所持許可を取り消した。

 池上さんは1審の札幌地裁では勝訴したが、2審の札幌高裁で逆転敗訴。最高裁に上告した。最高裁は、発砲が周辺住民の生命や身体、生活環境の保護につながる重要な意義があったと認定。取り消し処分は重すぎ、著しく妥当性を欠くと結論づけた。【小林大輝】

毎日新聞

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