化粧品販売員のアスベスト労災認定、支援団体が製品調査など要望

2026/04/11 18:46 

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 仙台市の資生堂仙台駐在所で約50年前に化粧品販売員(美容部員)として働いていた女性が中皮腫で死亡したのは、化粧品やベビーパウダーの原料となる粉「タルク」に含まれていたアスベスト(石綿)を吸引したのが原因の可能性があるとして労災認定されたことを受け、石綿被害者の支援団体が10日、資生堂や国にタルクを使用する化粧品などにアスベストが含まれていないか調査することを求める要望書を提出した。

 要望書はアスベスト関連疾患は潜伏期間が長いことから、今回の労災は「氷山の一角にすぎない」と指摘。資生堂にこれまで生産した商品へのアスベスト含有の有無の実態調査や結果の公表を求めている。また国にも国内の全化粧品メーカーへの同様の調査を求めた。また、過去に化粧品販売やメーク業務でアスベストに暴露した可能性がある従業員や消費者への速やかな情報提供のほか、相談窓口の設置などを要望した。

 要望書をまとめた「中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会」によると、亡くなった女性と同時期に化粧品の販売をしており不安だといった相談が100件程度寄せられているという。【寺原多恵子】

毎日新聞

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