京大保管の奄美遺骨、地元団体が抗議文 「1ミリも前進ない」

2026/04/21 18:32 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 鹿児島県の奄美大島、徳之島、喜界島の3島の墓などから旧京都帝国大の研究者らに持ち出された少なくとも360体の遺骨を保管する京都大に対し、「京都大収蔵の遺骨返還を求める奄美三島連絡協議会」の会長代行、原井一郎さん(76)が21日、話し合いに応じない姿勢に抗議する文書を発送した。

 湊長博学長宛ての抗議文は「開かれた学問の場であるべき国立大学として市民の真摯(しんし)な声を受け止め、対話による解決を目指すのは当然の対処。一日も早い事態の打開を」と求めている。

 抗議の理由として、3月27日に京大を訪問した原井さんが面談を拒否され、職員から回答文を得たものの「遺骨の現認、謝罪・返還・賠償には答えず1ミリも前進のないものだった」と指摘。2025年11月7日に京大のホームページに掲載された保管リストと返還手続きのガイドラインについて「特定が困難な多くの遺骨について返還の道筋を示さず、一言の謝罪もない。当会に対する対話・協議の拒否も、そうした独善的な姿勢の表れ、後ろめたさの裏返しと言える」と批判している。

 また、ガイドラインに対しては「京大に都合の良い判断や理屈の押し付けに過ぎない」「問題をただ先送り、責任逃れをしているに過ぎない」とも訴えている。【太田裕之】

毎日新聞

社会

社会一覧>

写真ニュース