列車通学中に津波警報が出たら 宮崎・日南高の生徒会が防災動画
宮崎県日南市にある県立日南高校の生徒会(阪元玲南会長)が、市やJR九州宮崎支社の協力を得て、列車乗車中に大津波警報が発令された際の対応をドラマ仕立てで描いた防災動画を制作した。生徒の約5割が列車通学で、南海トラフ巨大地震では線路が走る市沿岸部に10メートル超の津波が想定される中「自分たちで防災意識を高めていこう」と取り組んだ。
作成のきっかけは、2024年10月、市内を襲った大雨被害だった。線状降水帯が発生しあちこちで冠水、帰宅できない生徒が相次いだ。それを機に生徒会執行部内で防災への意識が高まり、昨年8月には執行部の10人全員が防災士の講習を受け、資格を取得した。10月には「列車通学の生徒に注意を呼びかける防災動画を作ろう」と、顧問の橋口雅輝教諭らを通じてJRに協力を依頼。11月から制作に取りかかった。
JRが貸し出した車両を使って撮影。執行部のメンバーが列車通学する生徒役を演じ、乗車中に出た大津波警報発令を受け、車両から降りて逃げる際の注意点などを紹介した。「災害はすぐそばにある。どう動くかは今考えられる」などと訴え9分の動画「その時、列車の中にいたら 高校生が考える地震対応」を作り上げた。動画では効果音や細かなカット割り、カメラアングルが緊迫感を醸し出しているが、撮影や編集は市の公式ユーチューブチャンネルを担当する市職員の力を借りた。
執行部の一人で2年生の玉村羽輝さんは「私も列車通学している。(出演を機に)乗っている時に避難行動を意識するようになった」と振り返る。阪元さんは「災害はいつ起こるかわからない、ということを意識してほしい。これからも私たち若い世代が防災について考えていきたい」と話した。
動画は3月に完成し、市の公式ユーチューブチャンネル「日南市役所 好きぃ~部」にアップされている。【加藤学】
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