ルワンダ内戦経験の女性「学びが助けてくれた」教育の必要性説く
1994年に大虐殺が起きたアフリカ・ルワンダ出身で、NPO法人「ルワンダの教育を考える会」(福島市)代表の永遠瑠(とわり)マリールイズさん(60)が、長崎市の市立山里中学校で講演した。内戦に巻き込まれた経験を語り、平和の尊さや教育の大切さを説いた。
外務省によると、ルワンダでは長く部族間の弾圧と迫害が続き、90年代に内戦が激化。94年の大虐殺では約100日間で80万人以上が犠牲になったと言われている。
日本に関心のあったマリールイズさんは93年に福島県内の大学に留学。ホストファミリーの下で生活しながら服飾と日本語を学んだ。帰国後に内戦が起き、子どもを連れて難民キャンプへと逃げた。
「逃げる途中、殺されて川に投げ捨てられる人を見た」と振り返る。福島のホストファミリー宛てに平仮名で手紙を書いていると、日本のNGOの医師に声を掛けられ、医師らの通訳をするようになった。
その縁あって一家そろって再来日。2000年にNPO法人を設立し、ルワンダの首都キガリに学校を作るなど教育支援に力を入れている。
19日の講演では「頭の中に残っている知識だけは、どんな時でも自分のもの。学んだことが私を助けてくれた。ルワンダの戦争を二度と起こさないために、教育が一番必要だと思った」と振り返り、「教育を受ければ限りない可能性が手に入る。その可能性をみんなで探りながら生きてほしい」と生徒に訴えた。
講演は平和学習の一環で2、3年の生徒約360人が耳を傾けた。
3年の中川大誠さん(14)は、現地での学校建設が子どもたちに与えた平和への思いについて質問。マリールイズさんが「平和をアートやスポーツで発信する子どもたちもいる」と答えると、中川さんは「自分もいろいろな形で平和を伝えたい」と語った。
3年の渡辺愛茉(えま)さん(14)は「いつもの日常が急に変わってしまうとは、日本で生まれ育った私には想像もつかなかった。私たちにとって当たり前となった教育のありがたさを強く感じた」と話した。【尾形有菜】
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