「周りに相談していれば」 松戸乳児殺害 母親の被告人質問

2026/06/08 18:32 

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 千葉県松戸市内の自宅で生後約4カ月の息子、暁人(あきと)ちゃんを殺害したとして、殺人罪に問われた無職、福井未紗被告(35)の裁判員裁判が8日、千葉地裁(深野英一裁判長)であり、被告人質問が行われた。福井被告は育児や家事をほぼ一人で担い、睡眠を取れずに追い詰められていった状況を振り返り、「周りに『助けて』と相談していれば」と悔やんだ。

 検察側は懲役5年を求刑し、弁護側は執行猶予付き判決を求めて結審した。判決は9日に言い渡される。

 被告人質問で、弁護側は事件に至る経緯を尋ねた。暁人ちゃんが生まれて半月は実母が育児を手伝ってくれていたため「楽しかった」が、その後は「育休を取っている私がすべてやらないと」と育児や家事の負担がのしかかった。

 生後2カ月ごろから、暁人ちゃんが頻繁に泣くことに悩み、1日2~3時間ほどしか寝られず、食事も喉を通らなくなった。次第に「死にたい。(暁人ちゃんを)置いていけない」と思うように。後の精神鑑定で、福井被告は当時、重症のうつ病だったことが判明している。

 事件当日、暁人ちゃんの夜泣きでパニックになり、「もう一緒に死のう」と思い、暁人ちゃんを浴槽の水の中に沈めた。「ごめんね。ごめんしか言えないです」と暁人ちゃんへの思いを涙ながらに口にした。

 検察側が事件の原因について問いかけると、福井被告は「もっと周りに『助けて』と相談していれば、こんなことにはならなかった。全部私が悪い」と声を震わせた。事件前には、夫に育児の愚痴をこぼすこともあったが、仕事で忙しい夫を気遣って相談できずにいたという。「一緒に悩んで協力して子育てがしたかった」と語った。【高橋晃一】

毎日新聞

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