東京・賛育会の赤ちゃんポスト 運用1年間で20人を受け入れ

2026/07/02 11:24 

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 東京都墨田区の社会福祉法人「賛育会」(平野昭宏理事長)は2日、親が育てられない乳児を匿名で受け入れる賛育会病院(同区)の赤ちゃんポスト「いのちのバスケット」(通称ベビーバスケット)に、昨年3月31日の運用開始から1年間で20人の預け入れがあったと公表した。病院以外に身元を明かさず子どもを産む「内密出産」は同期間で7人で、うち2人は出産後に身元を明らかにして養育する意思を示した。

 賛育会によると、赤ちゃんポストに預けられた乳児は35~40週と推定され、大半は24時間以内に生まれた新生児。14人が2500グラム以上で、約1700グラムが1人いた。2人に心疾患と胆道拡張症の先天性疾患があった。

 内密出産した女性は20代が4人、10代、30代、40代以上が各1人。学生が4人、会社員が2人、アルバイトが1人だった。

 記者会見した賛育会の中村基信常務理事は「赤ちゃんの命が安全に保護されたことは本当に幸いだった。きょうの報告書で政府の支援につながっていくことを求めたい」と述べた。賛育会病院の賀藤均院長は赤ちゃんポストについて「現時点では必要悪。将来はなくなる社会にしていかなくてはならない」と強調した。

 賛育会病院の赤ちゃんポストは生後4週間までの乳児が対象。敷地外から誰にも会わずに預けられ、医療スタッフが24時間態勢で対応している。

 赤ちゃんポストに預けられたり、内密出産で生まれたりした子どもは、病院から連絡を受けた児童相談所が児童福祉法に基づき一時保護し、特別養子縁組などの手続きが進められる。

 医療機関が運営する赤ちゃんポストは、熊本市の慈恵病院が2007年に設置した「こうのとりのゆりかご」に続き、国内2例目。【田中綾乃、柳澤一男】

毎日新聞

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