フジテレビが謝罪「当社の責任」 ハラスメント報道で経緯公表

2026/07/07 20:23 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 フジテレビの連続ドラマに出演した俳優の佐藤二朗さんが、共演の女性俳優に「ハラスメント」に該当する言動をしたとする週刊誌の報道を巡り、同社は7日、一連の経緯を文書で公表した。「関係者の心理的負担を可能な限り軽減し、安全に制作へ参加できる環境を確保することは当社の責任だった」として「2人の俳優に多大なる負担と心労をかける現状となっていることを深くおわびする」と謝罪した。俳優やドラマの名前は明らかにしていない。

 フジによると、ドラマへの出演を依頼した女性俳優側が、身体的接触に関する演技上の配慮事項について同社に申し入れた。懸念が生じた場合には協議をし、必要な対応を講じることを確認。当初、演技上の配慮事項は男性俳優に共有されていなかった。しかし、男性俳優がアドリブで身体に触れる演技をしたことなどから、女性俳優の所属事務所社長から当初の申し入れ内容を男性俳優に伝えるよう要請があり、フジのプロデューサーが本人に伝えた。

 4月8日には、男性俳優が女性俳優の楽屋を訪れ「演技の相手役に対し身体的接触に関する一定の制約を設けるのであれば俳優の仕事を続けるべきではない」などと発言。女性俳優は発言内容や強い口調に激しく動揺し、涙が止まらなくなったという。

 フジは外部の弁護士に事実確認などを依頼。男性俳優の一連の言動がハラスメントと評価されるとの弁護士の見解を受け、ドラマの撮影中止も選択肢に入れて対応を検討した。協議の過程では、男性俳優側から女性俳優側に対し、謝罪したいとの意向も示されていたという。

 今月2日発売の「週刊文春」は連続ドラマ「夫婦別姓刑事」(4~6月放送)の撮影期間中、佐藤さんから女性俳優に対するハラスメントがあったと報道。フジはこれまでの取材に「男性俳優の言動について厳重注意を行うとともに、再発防止を求めたことは事実」と回答していた。【加藤結花】

毎日新聞

社会

社会一覧>