自民・維新、定数削減法案の見送り調整 皇室典範改正案を優先
高市早苗首相(自民党総裁)は7日、日本維新の会の吉村洋文代表(大阪府知事)と国会内で会談し、衆院議員定数削減法案について会期末が17日に迫った今国会での成立を見送る調整に入った。複数の政府・与党関係者が明らかにした。副首都法案については今国会での成立を目指す方針を確認。維新の看板政策2法案のうち一つを見送ることで野党に理解を求め、皇族数の確保に向けた皇室典範改正案の成立を最優先させる。
定数削減法案と副首都法案は自民・維新の連立政権合意書にも記載されており、首相も「維新との連立に枢要」として今国会で成立させる意向を示してきた。定数削減法案の見送りを受け、野党との日程交渉が進展するかが焦点となる。
会談は約10分間。自民の鈴木俊一幹事長や維新の藤田文武共同代表ら両党幹部が同席した。関係者によると会談で、定数削減法案の今国会成立を見送る調整に入ることで合意した。自民幹部は取材に対し「このまま審議しても定数削減法案は進まない」と語った。
両党首は典範改正案の成立を最優先する方針で一致した。副首都法案についても今国会での成立を目指す方向を確認した。
両党首は会談後、それぞれ記者団の取材に応じたが、協議結果の具体的な説明は避けた。その理由について与党幹部は「野党との協議もある」と語った。党首会談後、与野党は8日午前に国対委員長会談を設定した。
定数削減と副首都の維新肝いり2法案を巡っては、与党が衆院審議入りを強行したことに野党が反発し、委員会審議を拒否。与党側は森英介衆院議長のあっせんに基づき、典範改正案の審議を最優先する意向を示したものの、野党側は2法案の撤回を求めていた。
首相は会談後、記者団に「今国会の会期が残り少なくなる中で、残る議員提出法案の取り扱いなど、今後の進め方について自民党総裁として意見交換を行った」と説明。「詳細についてはお答えを差し控える」とした。
野党が求める予算委員会での集中審議出席について「国会でお決めいただくもの」としつつ、「出席の要請があれば出席して誠実に答弁させていただく」と語った。会期を延長するかについては「(会談で)特に話はなかった」と述べるにとどめた。
吉村氏は記者団に「野党との関係もある。国対レベルで協議を進めていく」などと語った。【高良駿輔、園部仁史】
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