寺社に油のような液体、被告が10件超の関与認める 地裁初公判

2026/07/14 20:39 

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 千葉県成田市の成田山新勝寺と香取市の香取神宮に2015年、油のような液体がまかれた事件で、建造物損壊罪に問われた住居不定で医師の金山昌秀被告(63)の初公判が14日、千葉地裁(椙山葉子裁判官)であった。金山被告は起訴内容を認め、全国の寺社10カ所以上で液体をまいたことを明らかにした。

 起訴状などによると、15年3月25日夕、成田山新勝寺で総門の柱3本に、香取神宮で拝殿の柱2本などにそれぞれ油のような液体をまいたとしている。

 検察側冒頭陳述によると、米国で産婦人科医として働いていた金山被告は日本でキリスト教系の宗教団体を設立。12年ごろから「油注ぎ」と称して全国の寺社に液体をまいたと指摘した。

 被告人質問で、金山被告はオリーブオイルやアロマオイルを混ぜたものを使用したと説明。当時の心境について「聖霊に導かれていると思って油をかけたが、自分の思い込みだった」と述べた。

 検察側は論告で「油注ぎ」が「各建造物の管理者に受け入れられないことを認識しながら、自己の宗教的感情を優先し身勝手だ」と指摘。「建造物の修繕は困難で、寺社関係者や信者らの精神的苦痛も軽視できず、被害は重大」として懲役1年6月を求刑した。弁護側は執行猶予を求め、即日結審した。

 金山被告は最後に「釈放が許されたら次の日にでも(寺社に)謝罪に行きたい。誠に申し訳ありませんでした」と述べた。判決は8月6日。【高橋晃一】

毎日新聞

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