「ゆがんだ正義感で人生奪った」 江別集団暴行、主導役が謝罪

2026/07/15 19:19 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 北海道江別市で2024年、男子大学生が集団暴行され死亡した事件で、強盗致死などの罪に問われた主導役とされる当時18歳の男性ら被告2人に対する裁判員裁判が15日、札幌地裁であり、男性への被告人質問が行われた。男性は「よかれと思い、ゆがんだ正義感の身勝手な行動で被害者の人生を奪い、申し訳ありません」と謝罪した。

 起訴状などによると、2人は24年10月25~26日、八木原亜麻被告(21)=強盗致死罪などで起訴=らと共謀し、江別市の公園で長谷知哉さん(当時20歳)を外傷性ショックで死亡させ、財布などを奪い、キャッシュカードで約13万円を引き出すなどしたとしている。

 男性は八木原被告と長谷さんの交際を巡るトラブルについて川村葉音被告(21)=懲役30年判決、控訴中=から聞き、仲裁名目で公園に向かって事件に発展したと説明した。

 自身は50回以上殴るなどしたとし、背景に長谷さんへの憤り、暴行した際の衣服の汚れや仲裁に伴う「迷惑料」の取り立てがあったと認めた。

 検察側は仲裁を目的としながら、当事者双方から話を聞くといった具体的な対応をせず「カツアゲではないか」と追及。男性は「そう思う」と答えた。

 男性は八木原被告に「もっとやって」と求められ、暴行を止められなかったとも主張した。

 長谷さんは暴行後に放置され、死亡した。男性は「自分たちの暴行で(長谷さんが)亡くなる、という不安はなかった。過去に自分は9人から暴行を受けても死ななかった。(死亡を知った後も)誰かがとどめを刺したと思った」と語った。【谷口拓未】

毎日新聞

社会

社会一覧>