スクールバスに児童50分置き去り 運転手、安全装置解除 大分

2026/07/28 11:07 

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 大分県教育委員会は、県立特別支援学校の児童1人が今年6月、スクールバスの車内で約50分間置き去りにされたと明らかにした。運転手らが降車確認を怠ったことが原因で、児童が自らハザードランプを点滅させ、近くにいた教員が気付いた。

 県教委によると、事案は6月17日午前8時45分ごろ、登校時のスクールバスで起きた。バスには児童生徒約40人のほか、運行を委託している業者の運転手と添乗員が乗っていた。当該の児童は学校到着時に後方の座席で眠っていたが、運転手と添乗員が降車を確認せずに施錠した。

 児童は日ごろから、保護者にバスで取り残された場合に、ハザードランプをつけるよう教えられていたため実践した。体調不良やけがなどはなかった。児童が登校していないことに気が付いた担当教員は、遅刻や保護者による送迎だと思い込み、玄関で待っていたという。

 このバスにはエンジンを停止すると、最後部のブザーが鳴って車内確認を促す「置き去り防止安全装置」が搭載されていた。しかし、事案が起きた当時は運転手が解除ボタンを取り外して手元に置き、自身でブザーを解除していた。運転手は今年1月から乗務しているが、いつから取り外していたかは分からないという。学校は委託業者を厳重注意とした。

 バスでの置き去りを巡っては、2021年7月に福岡県中間市、22年9月には静岡県牧之原市で、保育園などの送迎バスで園児が置き去りにされて熱中症で死亡する事件が相次いで発生。全国の送迎バスを対象に、置き去りを防ぐ安全装置の設置が義務化された。

 今回の事案を受け、県教委はスクールバスを運行している県内の特別支援学校に、再発防止を促す通知を発出。「一歩間違えれば重大な事案になりかねない。学校には安全管理意識を徹底してもらい、再発防止に万全を期していく」とコメントした。【山口泰輝】

毎日新聞

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