熊本県で約1万人避難、地震続く 5県8万戸以上で断水漏水も

2026/07/29 12:28 

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 熊本県で28日に最大震度7を観測した地震は、県内に深刻な被害をもたらした。高市早苗首相は29日、今回の地震による死者は災害との関連を調査中の人も含めて13人に上ると明らかにした。熊本県によると、安否不明者や重傷者も多数いて、被害状況の確認を急いでいる。地震後、ショッピングモールで爆発事故が発生し、製紙工場では複数の人が閉じ込められる事故が起きた。家屋倒壊も相次いだほか、広範囲で停電が発生し、震度7を観測した同県氷川町では町役場が停電して避難所の開設に支障が出る事態に陥っている。

 ◇イオンモールで2人死亡、1人心肺停止

 地震の後、同県嘉島町の「イオンモール熊本」で爆発事故が発生し、県によると、助け出された8人のうち、2人が死亡し、1人は心肺停止状態となり、5人がけがをしたという。地元消防によると、死亡した2人は20代の女性とみられる。同県八代市の日本製紙八代工場では煙突が倒壊するなどし、11人が閉じ込められた。4人が救助され、うち2人が心肺停止の状態で、2人が重症という。

 ◇避難所や病院が停電も

 熊本県内では29日午前9時半時点で465カ所の避難所が開設され、9872人が避難している。避難所が停電しているケースもあり、同県宇城市、八代市などで広域避難を調整している。県によると、八代、宇城市などで病院の停電や断水が相次いでおり、熊本南病院(宇城市)や希望ケ丘病院(御船町)で入院患者らの転院を急いでいる。

 ◇九州新幹線全線で運転取りやめ

 地震により、交通機関やインフラも影響を受けた。JR九州は29日、線路や設備の点検のため、九州新幹線の全線で始発から運転を取りやめた。熊本-鹿児島中央間は終日運休する。高速道路は29日午前8時半時点で九州道の益城熊本空港インターチェンジ(IC)―えびのICの上下線など3区間で通行止めとなり、空の便では熊本空港の発着便計14便が欠航となった。熊本県内で運行する九州産交バスは29日、始発から全路線バスの運転を見合わせた。

 ◇熊本県内約3万7000戸で停電

 九州電力によると、午前9時時点で熊本県内約3万7010戸で停電が発生。国土交通省によると、午前7時現在で、5県23自治体の約8万4000戸で断水や漏水が発生している。

 気象庁によると、最大震度7を観測した地震の後も熊本県では地震が続いており、29日午前8時時点で震度1~3を148回、震度4を11回、震度5弱を3回観測している。【野呂賢治、久野洋、金将来】

毎日新聞

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